マン島のことの最近のブログ記事

54年振り

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 パドックをブラブラしていると一人のおじいさんがサイドカーを整備していた。最初はメカニックかなと思っていたけれど、なんとドライバーだと言う、ということは『パッセンジャーは誰ですか』と聴くとメガネ越しに『ANNETTE』だよ。すぐ横に奥さんがなんとなく恥ずかしそうにより沿っていた。
 今年で73歳になるというROBINは61歳になる奥さんのANNETTEを連れてTTレースにやって来てサイドカーでエントリーをしていた。実はROBINは1957年のマンクスGPをAJS7R(350cc)で走っている。
 1923年から始まったマンクスグランプリは毎年8月下旬から9月の初めにかけて二週間開催されるアマチュアライダー向けのレース。

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終着駅

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ガトウイックの飛行場からロンドン市内に入るには電車が一番便利。最も早いのがガトウイックエキスプレスと言う名前の電車で、15分毎に出ていてロンドン市内のほぼ真ん中にあるヴィクトリア駅までノンストップで30分で着いてしまう。料金は£17、90で少々高めですが車内はとてもきれいでシートの座り心地も良い。大きな荷物を持っていても各車両には必ず荷物置き場が在るので助かる。そういえばロンドンの地下鉄の各車両にも小さなスペースがあったな。電車が動き出すとポツリポツリと雨が窓ガラスを濡らして来た。今日はこれからバイクのミイーテングが在るのにな。このわずか30分の間にワゴンでいろいろな物を売りに来る。ビール、チョコバー、デニッシュ、ミルクテイー等。電車はゆっくりと滑るようにヴィクトリア駅のホームに入っていく。
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一ヶ月

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TTレースの参加者のパドックはグランドスタンドのすぐ脇にある。そこには学校の校庭が優に5~6個ぐらい入る緩やかな斜面が続く大きい緑の芝生が広がって遠くには穏やかなダグラス湾を望み多くのプライベートチームの場になっている。そこに様々な大きさのキャンピングカー、ハウス型のテントが集まって来ておおよそ一月近くここで暮らすことになる。まさに『生活』をすると言う感じになる。トイレ、シャワー(少し遅くなると水になる可能性あり)はもちろんの事、歩いて3~4分のところに大きいなスーパーがあり食材はもとより簡単なテントとかシュラフ、コンロのカートリッジも売っている。大型のテントも張られて新鮮なエールが飲めてライブバンドも出て夜遅くまで賑やかだ。11時頃になるとドーンと云う音が聞こえたので急いでグランドスタンドの上まで上がった。辺り一面ぱっと明るくなった。そうか今日は最終日のセニアデイなんだ。

バケット

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マン島(イギリス?)は外で食べると結構高いんだよね、レストランで食事をするとチップもあるしね。その点、チャイニーズのテイクアウトとかスーパーに行って好きな食べ物を買って食べるほうが気が楽。ある日の買い出しはチキンサラダ。そこそこの量があって2、99ポンド(1ポンドは140円で計算)、バケットが2本で0,79ポンド。このバケットは美味しかったな、新鮮で外はパリパリ、中はとても軟らかくてほんの少し塩味がきいてちょうどいいおいしさ、お昼を過ぎて買いに行くと売り切れてしまう人気者。そしてマンクスミルク。フレッシュで味がしっかりしてついつい飲んでしまう。僕は牛乳が大好き。これは2パイント(1136cc)で1,14ポンド。大体これで2回分の食事の量。やはりバターとかチーズ、ミルクの乳製品は新鮮で安い。ハムも種類がたくさんあって、おいしい、ペッパー味は最高でした。

マイサム

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バンクホリデイでもある金曜日のセニアのレースも無事終わり土曜日のお昼ごろグランドスタンドに出かけて見るとアイスクリームやさん、ハンバーガやさん、スーベニアショップなどは片付けを始めていた。オフィシャルのTシャツが£12、ツ-トンのTシャツが£16、キャップが£7とかで売っていた。そんなに高くないので皆たくさん買って行く。お店の前ではお母さんが坊やの写真を何枚も撮っていた。一歳と6ヶ月ぐらいだろうか、両足を一生懸命バタつかせながらブウンブウンブウンとどんどん走って行く。その後をお父さんが追いかけていた。坊やも将来バイクに乗るのかな。

完走

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昨日のセニアのレースはスタート.ツウ.フィニシュのダグラスの街は晴れているのにコースの北のほうにあるラムジイの街とかマウンテンで雨が降ってウエットコンデションなので延びに延びて全てのライダーがチェッカーを受けたのは7時30分ぐらい(と言ってもまだ明るいけど)。我が日本人ライダーの松下ヨシナリ選手も無事完走して良かった!この金曜日のセニアデイにTTコースを走ると言う事だけでも皆の尊敬に値する。ここまで来たんだと言う感じがする。なんと行っても二週間の最終日だからね。それに今日はバンクホリデイです。チェッカーを受けて戻って来た松下選手が待っていたのは皆の暖かい拍手と(なんとなく僕も涙が出てしまった)もの凄い人達のサイン攻めであった。

3時間まえ

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レースが始まる2時間前のヒルバレイ。道路が閉鎖されるまでまだ1時間以上あるのにすでにかなりの人が待ち構えて行きかようバイクをながめて楽しんでいる。一番良い場所に陣取っていた陽気な9人組のスペイン人に会った。何をしても楽しく、何をしても笑っている。TTコース沿いのキャンプで泊まっている。『キャンプが一番安くて気楽だからね』、『毎晩パーテイだ』やっぱりラテン系は陽気だね。手前の2人の女性はマドリッドから来て二人供ボーイフレンドの後ろに乗って来た。後の5人はバルセロナから来て途中で合流した。バルセロナといえばサッカーで世界的に有名だよねと言ったら隣の男の人が『ブー』と言った。レースのスタート3時間前から待っているんだ、ところでスタートは何時だっけ!、とっても楽しかったひと時でした。

二人乗り

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トライアンフのオーナーズクラブミーテイングで毎年逢う事が出来る夫妻がいる。旦那さんはブライアン、奥さんの名前はアマンダです。リバブールの近くに住んでいて今年もフェリーで渡って来た。ここ何年かはゴールド色のデイトナT595で二人乗りで来ていた。今年はブルーのスプリントT1050に乗って来た。『このほうがのんびり走れるからね』と。旦那さんは54歳だけど私の歳はヒ、ミ、ツと言って指を口元に持って行った マン島は10回目で毎年10日間程ステイしてます。家のガレージには4台のトラが置いてあって旦那さん用にタイガー955、デイトナ595、スプリントST1050,そして奥さん用にスピードトリプル1050が眠っています。車は外で寝るんだって。奥さんもトラを持っているのに仲のいい夫婦は必ず一台で来るんだよね。ミスタートライアンフだと言ったら私のほうこそミセストライアンフよ。

win

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グランドスタンド裏でJOEY DONLOP FOUNDATIONのテントがありみんなピンバッジ(£3)キャップ(£8.50)Tシャツ(£10)等を買い求めていた。Tシャツは売れ行きが良くてもうすぐ品切れかもね。その傍らで
Win a New Honda CBR600RR
Special EditionーOnly £1 a ticket
RC30Replica.Coloursのバイクが置いてあった。しばらく見ていると5~6歳位の女の子を連れたお母さんが来て申し込んでいた。マン島には短いけど4日間のみなのよと。リバプールの近くに住んでいるからここマン島まではフェリーで2時間半だからすぐよ。今はカワサキZ750のメタリックオレンジに乗っているけどもう一台欲しいの!お母さん若いな。最後に『Win』と言っていた。おもてに廻ってみるとマクギネスがテレビのインタビュウーが終わった所で皆に気軽にサイン等に応じていた。ヨットパーカーにスニーカーだと普通のお父さんだ。 _ISD5757_Copy.jpeg

タフィー

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年に一回の二週間のフェステバル、今年も様々な国から様々なバイクがやって来た。良い天気なのでグランドスタンドに上がってバイクが集まっているシーンを撮っていると二人連れの親子が『写真を』とコンデジを渡されたのでパチリ、自分のカメラでも撮って僕は日本から来ましたと言ったら二人はスコットランドはエジンバラから来ました。お母さんは今年で90歳で、名前はジェニー(かわいい名前!)元気があるな。息子は65歳。名はブライアン、ブライアンが初めてマン島に来たのは1964年で、40年も前です。すごい。お母さんがマン島に来たいと言ったそうな。ジェニーは若い頃、1960年製の70ccのBSAの『DANDY』を持っていた。ボデイが赤と白のツートンで『かわいかったわよ』と。予選の走りを見て90歳のお母さんは一言『エクセレント』、ブライアンは去年BMWのF800Rを買って乗ってます。最後にキャンデイを一つくれた。僕の好きな甘くてクリーミィーなWerthr`s Originalでした。_ISD4808_Copy.jpeg

エール

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混んでいるパブでバーカウンターのバーマンに注文を取ってもらうのはこれはまたひとつの楽しみ(!?)でもある。周りの男達は皆大きいのでなかなかこちらに気づいてくれない。ここで手を上げたりしたらルール違反。こちらがバーマンを目で追いかけて視線が合うまでじっと待つ。目線があったらしめたものだ、そこではじめて注文を取ってもらう事が出来るのだ。 やっと飲めるぞ! ハンドポンプのレバーをゆっくりと下ろし、最初は三分の一位入れて細かな泡が落ち着くまで待つ。次に三分の二位まで入れて又じっくり待つ。最後に泡がグラスの周りに落ちて行くのをゆっくり眺めていると、「あ~きれいだなぁ」なんて思ってしまう。中の細かい泡が上に上にと昇って行く。酔いはゆっくりと穏やかにやって来る、琥珀色のエールに乾杯!

パブ

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マン島のパブ(PUBLIC HOUSE)はTTコース沿いにもたくさんあって我々の喉を潤してくれる。島には、おおよそ120軒のパブがあり、外観から想像するに約100年~160年前(ビィクトリア王朝時代)の建物が多い。初めてパブのあの重いドアを開けた時はどうなることやらと思ったものだ。ドアを開けた瞬間、すごい人で圧倒されてしまった。なんせ異邦人だから皆の視線が集まるかとおもいきや、そんなことは全くなく、みんな話に夢中になっていた。僕も早くエールが飲みたい、渇いてるのどにあのエールを流し込みたい。でも落ち着いてゆっくりと人混みをかきわけバーカウンターまで進んだ。やっと着いたと思ったら、そこには頭一つは背が高い上背のある人達がビールを注文するためにバーカウンターをずらっと囲んでいた。いくら混んで来ても列を作るようなことはないようだ。バーマンが注文を取りに来るのをじっと待っているのだ。

白い朝

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引き締まる冬の朝、静寂の中を霜柱を踏む音だけが聞こえて来る。おもわず両手を口元に持って来る。冷たくなった耳を覆う。白い息が今朝の寒さを知らせてくれる。足もとに目を移すと一瞬息が止まるほどのきれいな霜の花が咲いていた。冬枯れの中で唯一この緑は枯れまいと必死になっている。 冷たい空気の中、小川にゆっくりと暖かい弱い光が射し込んで来ると待っていたかのように軟らかい湯気が上がり始める。まるで春の訪れのようにゆっくりと上がって行く。もうすぐ光の春がやって来る P1010878_Copy.jpeg

初夏

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マダム・コリンが「マン島の冬はね、毎日、毎日、曇りで、みぞれか冷たい雨ばかり降ってとっても寒いのよ。気温も日中は4°~6°ぐらいしか上がらないので、玄関を出た所の5~6段の階段が凍ってしまってね、外に出るのも危なくて大変なの」と言っていた。東京も今年の冬は結構寒い。でも、晴れているだけで感謝感謝。もうすぐ節分ですよ、春はすぐそこに!   毎年5月のTTウイークの時期には、春を待っていたかのように一斉に花が咲き乱れる。小指ぐらいの高さの白いデイジーはもちろん、オダマキ、八重桜、淡い紫色のジキタリス、クレマチス、日本では高い山に咲いているシャクナゲが、TTコース沿いに咲いている。この黄色い花の名前はラバーナム。日本の藤の花に似ている枝振りで周りをほんのりと甘い香りで包み込む、さわやかな初夏の匂いがする。ここはTTコース沿いのブレイヒル。時速300Kmも美しいけど、きれいな花もいいなぁ〜

午后9時

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午后の9時すぎぐらいかな。マン島は緯度で言うとカムチャッカ半島の真ん中辺りにある。最初はこの時間に予選があるなんて信じられなかった。晩ご飯はいつ食べるんだよ~、でも、この時間帯は僕が一番好きな『瞬間』、オレンジ色に染まる太陽がゆっくりと傾いて行く。コース沿いにはエニシダという甘い香りのする黄色い花がたくさん咲いている。しかしこの花は長くて鋭いトゲたくさんある、いたっ、気を付けて歩こう。夕陽を背中いっぱいに浴びてTTライダーが駆け下りてくる、後ろのライダーがジャンピングポイントに達する。一瞬エンジンの音がスッーと消える。すぐに激しいシフトダウンの音が目の前で行われる。ライディングポジションは次の右コーナーに入る為に備える、少しおしりを右に落として右肩が入る、このフォーム好きだな~。さあっ、もうすぐチェッカーだ。30分後にはパブにいます。

一瞬間

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明けましておめでとうございます。 『バイクのあるシーン』を撮りたくて去年の6月からマン島写真日記と題してブログを始めました。今年もよろしくお願いします。 僕が創刊当時の1992年から携わっている『ホットバイク ジャパン』という本があります。奇数月の27日に発売されています。人とバイクとの関わり方、バイクが一万台あったら一万種類のカスタムバイクが誕生します。事実、僕はその一万種類かもっと、十万種類か、それ以上のカスタムバイクを見られるチャンスに恵まれ、そしてさまざまなシーンを撮影する事が出来ました。 写真はさまざまなシーンの一つ一つを一瞬の内に切り取るという瞬間の繰り返しです。撮りたいと思った瞬間、シャッターを切っていないといい表情はすぐ逃げてしまう。もうその時間は二度と戻って来ません。今年もさまざまなシーンに出会いたいと思います。

いつまでも

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夜中、暖かいベットの中で自然に目が覚める。時計に目をやるとまだ2時。薄暗い室内灯が辺りを浮かび上がらせる。そこには薄すぼんやりと大きな天井が広がっていた。少し大きめの化粧台の右横のテーブルの上に薄いブルーの大きなガラス製の花瓶、真っ白な陶器のフィンガーボウル、使われていないガラスの灰皿。いつものベッド、柔らかい枕、部屋の匂い、軟らかい光、いつもの場所にいつもの物があると心が落ち着く。優しいおばちゃんとおじちゃんの暖かいたくさんのハグ、僕なんかすぐ涙ぐんでしまう。少し寒いかな、時差ぼけも手伝ってマン島に着いたその晩は興奮していてなかなか眠れない。いつもの事だ。うつらうつらしていると外が青白くなって来た。あっ、マン島の朝がやって来た、そんな感じがした。まだ4時だけどこのままベットの中で横になってこの余韻を楽しもう! レースのカーテン越しに見る空の色は少し赤くなって来た。

フルブレックファースト

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イギリスの旅をしていろいろなホテルに泊まるのも楽しみの一つ。一般的にヨーロピアンスタイルのホテルは天井が高くて気持ちの良いホテルが多い。120年から180年前のピクトリア朝時代(1837年~1901年)の建物の内部は重厚な感じがしてサービスも完璧でとてもフレンドリーで部屋の紅茶セットも形を崩したくないくらいにあまりにもきれいでベットのシーツもピーンと張って逆に緊張して良く眠れなっかったりして。短いイギリスの旅行のなかで家庭的な雰囲気を味わいたい人はB&Bとかホームステイが良いと思います。僕がお世話になっているおじちゃんとおばちゃんもとってもフレンドリーで二人に逢うと僕は心も体もいつのまにかリラックスしている。
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トースト

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カーテンの隙間から朝陽が射し込んで来るとそろそろベットから起きないといけないなと思いつつ体がなかなか目覚めない、8時半近くになるとキッチンの方から階段を伝って二階の部屋までベーコンとトーストの焼けてくる香ばしい匂いが僕の鼻を敏感にさせる。それは今日も素晴らしい天気だと予感させてくれるものがある。マン島の朝は晴れていると空気がピーンと張って気持ちがいい。毎朝、ジミーとマダムコリンが作ってくれるイングリッシュフルブレックファーストはボリューム満点だ。トースト1枚の厚さは10枚切り程(1斤)の厚さ。少し焦げている感じのトーストがなんとも言えない香りを放つ。そこにほどよく軟らかいバターを少~し取って塗っていくとトロ~ット溶けて少し焦げた所にしみ込んでいくと、絶妙な美味しさが生まれて来る。入れたての紅茶と一緒にさめないうちにいただきましょう。

日曜日

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 楽しい日曜日、天気も良くてぽかぽか陽気。昨日のスーパーバイクのレースが無事終わってよかった。僕は、TTコースを走ってバラフブリッジ辺りで休もうと思って来たら、さんさん午后集まって皆のんびりと井戸端会議的な雰囲気。おじいちゃん、おばあちゃん、乳母車を押しているお父さんも一休み、ライダーも一休み。そして時間も一休み。体いっぱいに暖かい日差しを浴びて、冬の分まで暖かい日差しを浴びて。  今年の1月から3月まではめずらしく雪が積もって大変だったみたいだ。「いつもの年はTTコースのマウンテンの高い所では雪が降って積もるけどダグラスの街までは積もらないのよ。そのかわり曇っているか、冷たい雨が毎日毎日降って寒いのよ~」とマダムコリンは言っていた。緯度の高いマン島(カムチャッカ半島と同じ緯度)では海流(暖流)の影響で本来は冬でもあまり雪は降らない。今年は11月下旬にもう雪が降ったそうだ。寒いな~。

プロムナード

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ダグラス湾に沿ってきれいな半円を描いるプロムナード(海岸遊歩道)は天気のよい日などにのんびりと散歩をするのにうってつけ。その長さは約3kmぐらい。半円をなぞるように片側2車線の道路と海に向かって無数の細長いホテルが隙間無く立ち並ぶ。伝統的な造りのそのホテルは、大体が3階建てで天井がかなり高い造りになっている。そして必ずと言っていいほど斜め天井の秘密っぽい小さな屋根裏部屋がある。階段が結構狭く登るのが大変なのだけど、僕はこの部屋がまた楽しい。小さな窓が付いていて、のんびり肘をつきながらダグラス湾を眺めていると、水平線の彼方に小さな船が見えたり、白いかもめがゆっくり横切ったり。湾には帆をおろしてたたずんでいるヨットが3つ4つ浮かんでいて、道路にはそれこそありとあらゆるバイクが並んでいる。バイク達はオーナーが跨がって走り出すのを待っている。そして、今日もTTコースへと走って行く。

ねこ

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愛想が良くて、無愛想で、弱いようでいて結構強くて、頼るようでいて頼らない。用事があるときだけ呼んで後はプイットしてらんふりをする。なんとまあ、かわいいこうばこ座り。そんなとこでつめをとぐんじゃ~ない!! 顔に似合わずイビキをかく、それがまたいい! 愛しい、愛くるしいネコたちよ。大きな黒い瞳で誘うような悩ましい目つき、勝手で気まぐれで、ネコ撫で声で足下にすりよって甘えて来るこの愛しいネコ達よ。全身、シルキータッチを身にまとい今日はどこかにお出かけ? なんとうまいんでしょう、気持ちのいい甘噛み。少し離れた所でお互いがはっとして見つめ合う『おや、なんだ~』『またあそぼうね』

グランドスタンド

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TTレースでは1レースで80台~90台のエントリーがある。1台づつ、10秒間隔でスタートするので全車両が終えるまで13分~15分かかるのでゼッケン1番のライダーはスタート地点に後3分位で戻って来てしまう。ようやくスタートを撮り終えたと思って一息いれてミルクティーとビスケットでも食べようかな~と思っていると、60kmのコースを走り終えたバイクの音が最終コーナーの彼方から聞こえてきた。4気筒の集合管から出る全開の音が次第に大きくなってくる。ライダーは常に激しく変化する路面状況に全神経を集中させなければならない。そしてなるべく小さく、小さく走る。少しでも速く,誰よりも速く走る。それは息が止まるほど美しい一瞬である。後に残るのはTTラジオの実況中継と観客のざわめきだけだ。

Zero Emissions

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今年で2回目のZero emissions クラスはアメリカからエントリーしたMoto Czyzeが優勝した。このバイクはカーボンファイバーのフレームに5つのリチウムイオンバッテリー、3つの電動モーター、シングルミッションを積み重量は195kg、最高速は240km以上! わずかにオーバー・ザ・トン(平均時速160km/h)には届かなかったが、それもすぐにオーバーするであろう。やがてはやって来る電気バイクの時代、そのうちピストンて何? とか言われちゃうね。このクラスの撮影はいつもと違う緊張感があり、何か違和感を感じてしまう。というのも、他のレースならウォン、ウォンというシフトダウンの音が聞こえるので「あ~来たなぁ」と、カメラを構える事が出来るけど、無音で目の前にいきなり現れるので、おちおち隣の人と話しているともう大変! シャッ~という音を残して走り去ってしまうのだ。しかも1ラップだけのレースだし......。

紅茶

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イギリスと言えばやっぱり紅茶ですね。僕もマン島に行くようになって紅茶が好きになった、とくにミルクティ。いつもお世話になっているマダムコリンが夜の10時になると入れてくれるミルクティはマグカップに入っていてとても美味しい。ビスケットを食べながら飲むとさらに美味しくなる。朝の紅茶はなん杯かお代わりが出来るようにポットで持って来てくれる。このポットが年代物でいい雰囲気を出している。家でミルクティを飲むときはティバックを十分に暖めたカップに入れて熱いお湯を注いで1分半ぐらいで出すと良いようだ。(メーカによって違うが)牛乳はいつも脂肪分の割合が3.7%以上のものを選んで入れている。3.7%以下だとコクが無いというか薄く感じてしまう。これからの寒い季節は少々のショウガを擦りおろしてハチミツを加えると体の芯までほかほかに暖まってくる。カップも十分暖めてね!

Very fast

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ほんの4~5メートル先を時速300キロを超えるバイクが走り去るという光景はもの凄い。スタートをして最初の信号(約1000mぐらい)を過ぎたところでそのシーンを見ることができる。はじめてこの光景に出会った時はただただ唖然として見とれてしまった。これはただ事ではない! 写真なんか撮ってる暇なんか無い! なんかこう体の中から燃えたぎって来るものがある。目が覚めたって言う感じだ。生身の人間が自分の目の前をなんかに乗って通り過ぎて行くって言う感じ(そのまんまだけど......)。ましてや、それはレースなのだから、ただものではない。革のツナギを着てフルフェイスのヘルメットを被って身を固めたライダーはそれだけで皆のヒーローだ。ライダーのコースのライン取りによっては風きり音とか風圧を感じることが出来る。ライダーの目がこちらに迫って来るように見える、もの凄い緊張感と同時に熱い眼差しを向ける。

Chairman

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マン島ではTHE TRIUMPH OWNERS M.C.Cが毎年開かれている。ChairmanのFred HallとSylvia Hallのご夫妻によって1970年からこの40年間途切れる事なく続いているオーナズミィーテング。旦那さんのFredはいつもニコニコして優しくて物腰がとても低い人。奥さんのSylviaはいつもはきはきしていて行動力のある人。年齢を伺うと旦那さんは今年で71歳ですと答えてくた。けれども奥さんは『それは、ヒ・ミ・ツ』とかいって笑っていた。旦那さんを呼ぶときは『Fred !!』『Fred !!』と周りにも聞こえるようないつも大きな声で呼んいる。受付の時間が近づいて来ると次から次へとメンバーのバイクが来てチェックをするのが大変だ! そんなときSylviaは大きな声で『Fred』と叫ぶ、とっても仲のいいHallご夫妻のミィーテングはとても居心地の良い場所だ。

リペアー

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レースウィークのTT、火曜日だったかな。レースは前週の土曜と月曜に行われ、水曜、そしてシニアデイの金曜日を残している。この日はOFF、とは言ってもレースウィーク中は島中でさまざまなイベントが開かれている。バイクのミーティングがあったり、カスタムバイクコンテストがあったり。島をいくつかのセクションに分けて走るピィンテージバイクのランがあったり、ビーチモトクロスもある。もう、最高! なんてったって花火大会が夜の11時からだしね! そんなイベントの一つ、トライアンフのミーテイングでバイクの調子があまり良くないオーナーが、すぐ脇に工具を広げて修理を始めた。いつもの通りという感じでプライマリーケースを手際よく外す。どうやらベルトが遊んでいるようだ。でもオーナーはもうビールを飲んでいてごきげん。周りの人も楽しんでいる。それにしてもセパハンとかタンク、シートカウル、マフラー、かっこよかったな~。

Ballaugh Bridge

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 コースガイドにThe most famous land mark on the TT courseと書いてある。そう、マン島に着いたら一番最初に見に行くのがバラーフブリッジ。今年も見応えのあるなジャンプがみられるのかなとワクワク。マシンによっては着地した時にフルボトムをし『ガツッン』という音が聞こえて来る。皆が一声に『おおっ』と声を出す。ライダーはなるべく低く、遠く、そして速く走りたい。その先の緩く下っている左コーナーにスピードを乗せる為に。まだまだここで半分なのだから。ここは人気のポイントで予選の時でもロードクロウジャーとなる前に来ていないと良い観戦ポイントで見られない。The One-Stop Shopというお店がありミルクティーはもちろん、コーヒー、サンドイッチ、アイスクリーム、そしてプログラム、等何でも売っている。こういうところでサンドイッチなんか食べるとおいしんだよね~。パブリックトイレもあるので安心だ!

二人の息

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サイドカーのレースはイギリスでは大変人気がある。シリーズ戦もあり、British SuperBikes選手権の時に年に6戦ほど組まれていて毎回20台前後のエントリーがある。ここマン島でも非常に人気があり、毎年50台前後のエントリーがある。フレームのメーカは多彩でおもしろい。エンジンは4気筒で600CC、全て日本製。一周60kmもあるマウンテンコースではドライバーとパッセンジャーの息がぴったりとあっていないとサイドカーが前に進んでいかない。コーナーではリアタイヤがすぐスリップしてタイムロスをしてしまう。パッセンジャーの体重の移動が大変重要になって来る。二人の意思疎通が成り立っていないとスタートすら出来ない。二人の目標が同じであればアクセルはスムーズに開けられる。3ラップ、おおよそ60分、集中力を保つのは大変だろう。さあっ、最後の直線ゴールは目の前!

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